福岡県北九州市門司区の松山ピアノ教室(ソルフェージュ・音楽教室)の講師(松山益代)です。
~バッハの練習は大切♪~
バッハはなぜバイエルやブルグミュラーやソナチネと比較して弾きにくいのか?
それは・・・、
普通の曲はたいてい右手に「旋律」が置かれ、左手に「和音」や「分散和音」をつけます。
ところが、バッハの場合
上図のように、
今、右手で弾き始めた旋律が、妙にズレて左手にも出てくる。
右手と左手は独立し、ズレを保ったまま音楽を作ります。
これには両手に同じほどの器用さが必要ですし、神経を右・左に分散させなくてはいけません。
「J・S・バッハ(著:礒山 雅)講談社」によると、
バッハの演奏のポイントとして、次の4つが挙げられています。
1.旋律を歌うより「リズムの生命力」を重んじること。
2.中声部のふくらんだ厚い響きではなく「外声のくっきり出る透明な響き」を基礎とすること。
3.流動するテンポによらず、拍節内に置かれた「アクセントで表現を引き出す」こと。
4.長いレガートを避け、「短いアーティキュレーションを積み上げる」こと。
とあります。
このように、他では学ぶことのできない技術を、バッハでは学ぶことができます。
練習曲(ハノンやツェルニーなど)をサッと済ませて、舞台栄えする16分音符だらけのソナチネ、ソナタを早く練習したい気持ちはわかりますが、その前に是非バッハの練習を毎日の練習日課に組み込んでほしいと思います。
バッハの練習は一定の知的な努力と根気が必要ですが、バッハの練習の積み重ねは、後々のいろいろな場面で自分を助けてくれると思います♪
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