福岡県北九州市門司区の松山ピアノ教室(ソルフェージュ・音楽教室)の講師(松山益代)です。
~このメロディーは「何調???」~
今回は楽典の教科書からこの問題です。
まず、臨時記号を見てみると、「ソ」の音に♭がいくつも付いています。
♭の付く順番は、「シ、ミ、ラ、レ、ソ(次の「ド」の音には臨時記号が付いていない)」なので調号5つかな~?と考える事ができます。
調号5つの調は「Des dur(変ニ長調)」、「b moll(変ロ短調)」の2つ。
ここで、
左手の伴奏が頭の中でつけられる人は、
右手を1オクターブ上に上げて、
と最後までつけると、
答えは、たぶん「Des dur」だと考えられます。
頭の中で左手の伴奏をつけられない場合
「Des dur」か「b moll」かを見分ける方法としてメロディーの場合は、
短調は長調と違い上行形と下行形が異なる旋律短音階(Ⅵ、Ⅶの音を臨時に半音上げる)
下行する時は、自然短音階(調号の通りに下がる)になっています。
この問題は、
もし「b moll」なら「ソ、ラ」が半音上がるので、2、5小節目がちょうどその形になっています。
しかし、
このメロディーの答えは「Des dur」です。
「b moll」なら赤丸の「ラ」の音が「ナチュラル」になっていなければいけません。
※この問題は、「メロディーに和音をつけて頭の中で歌ってみよう」と思っても、曲の出だしが「Ⅰ」の和音でなく「Ⅴ」から始まって分かりにくくなっており、音階のⅥ、Ⅶ番目が半音上がって「b moll」のように見せかけているちょっと意地悪な問題。
こういう問題に引っかからないようにするためには
「コツコツと全調での音階の練習」と「カデンツの練習」が有効です。
毎日のピアノの練習にちょっとプラスして少しずつ積み重ねてレベルUPしましょう♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました♪(^_^)
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