Nさん(大人の女性の生徒さん)の場合
Nさんが当教室に入会して、約1年8ヶ月。
Nさんは子供の頃習っていて、
「辞めてから十数年のブランクがあるけれど、また弾きたくなった。
ピアノだけでなく楽典的な勉強もしたい!」
とのことで、入会されました。
Nさんが習っていた頃、最後に弾いたのが
「ソナチネアルバムのハ長調(調号なし)の曲」
そして現在、彼女が練習しているのは、
「ベートーヴェンのソナタ【月光の終楽章】(嬰ハ短調・調号♯4つ)」
です。
この曲を自分の力で楽譜を読み取り、練習に励んでいます。
(楽典的な理論も全部理解してくれています)
彼女はとても「素直」に私の出す宿題を全部練習してきます。
曲の他(J-POPの曲もしています)には、
- リズム練習
- 音階、調のしくみ
- 指の練習(全調で一周するタイプ)
- 和音を読み取る練習
…など、まだまだありますので上記は一例です…。
Nさんは、夜勤明けのレッスンが多いのですが、
レッスンを休む事などほとんどありません。
Nさんの力が急に伸び始めたのが、習い始めて
「1年3ヶ月」くらいを過ぎた頃から。
個人差はありますが、
私の勧めるワークをしてもらい、このように急にレベルアップするまでに
「1年3ヶ月前後」
という方が一番多いのです。
「直ぐの効果」を期待し過ぎないこと
今年に入り、音大のピアノ科卒業のピアノの先生をされている方が、
ちょうど「1年3ヶ月」で全てを吸収していただいたので、
当教室を卒業されました♪(^_^)v
しかし、
この「レベルアップの瞬間」まで待てない方…多いです。
「直ぐの効果」を期待し過ぎて、
ほんの数ヶ月で諦めてしまう方もたくさんいます。
走り幅跳びを例にすると、
「ほんの少しの助走では、遠くへ跳べない」
のと同じで
「遠くまで跳ぶためにはたくさんの助走が必要」
です。
この
基礎の部分の積み上げ(助走の部分)をどれだけできるか?
で、その先の
- 応用力
- 弾ける曲の数や幅
も大きく変わります。
いろいろな教本を少しずつかじって、
「自分は、これもあれも知っている」
と頭の中は一杯にしていても、
肝心の宿題をやってこない。
当教室に来てくれたからには、
私の勧める宿題をしてもらわないと「前に進むことはできません」。
頭であれこれ考えるだけでなく、
- 手を実際に使ってピアノを弾いて
- 手を動かして楽譜を自分で書いて
もらわないと…。
話を元に戻しますが、Nさんに、
「どうして素直に宿題をこなしてくるの?」
を質問してみたところ、
「基礎を積み上げていろいろな曲が弾けるようになりたいから♬」
という、嬉しい返事をいただきました♪(^_^)
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