福岡県北九州市門司区の松山ピアノ教室(ソルフェージュ・音楽教室)の講師(松山益代)です。
音程をすばやく正確に読み取るには?
次のような問題を例にお話をします。
↓↓↓↓↓↓↓↓ 問題はここから ↓↓↓↓↓↓↓↓
問題:次の音程を答えなさい。
↑↑↑↑↑↑↑↑ 問題はここまで ↑↑↑↑↑↑↑↑
※音程とは2音の間の高さの隔たりの事です。
この問題では、
「ドレミファソラ」→「ド」から「ラ」までの音は6個なので、まずは「6度」だということがわかります。
次に、「?」6度なのか?ということになるのですが、
この時に、
のように、鍵盤(けんばん)の絵を問題用紙の片隅に書いて、
「ド」→「ド#」→「レ」→「レ#」→「ミ」→「ファ」→「ファ#」→「ソ」→「ソ#」→「ラ」と半音ずつ「ド」から「イチ」→「ニ」→「サン」→「ヨン」→「ゴ」→「ロク」→「シチ」→「ハチ」→「キュウ」→「ジュウ」と数えて行き、『あっ、10個だから「長6度」だ!(※「短6度」だと9個になります。これには決まりが有るのですが、ここでの説明は省きます)』と答えを出せば確実に正解ではありますが・・・、
音程の問題は配点が低いことが多いので、このように「数えて答えを出す」方法で時間を取っていては、あとの「調の判定」や「音階」、「奏法」などの配点の高い問題で、余裕を持って見直しをする時間が減ってしまうことになります。
では、どうすればいいのでしょう? それには・・・、
「頭の中でパッと判断して答えを出す」方法
ができるようになれば良いのです。
そのために、私は生徒さん達に
「楽典の教科書に書いてある覚え方(ここでの説明は省きます)」+「いろいろなパターンの和音を各調で繰り返し練習し、音の響きと音程を結び付けて覚えてしまう」という練習をおススメしています。
この練習は、音程だけでなくいろいろな場面で役に立ちます。
ここで、
長調の場合(※各調音程は全て同じです)を例にとって説明します。
上図の和音を各調で練習します。
これだけでも「短3度」「長3度」「完全4度」「完全5度」「短6度」「長6度」の響きが身に付きます。
この練習により、「鍵盤の絵を見ながら数えて答えを出す」方法から
1.音を見る
2.頭の中でポンと音を響かせる
3.答えを書く
という「頭の中でパッと判断して答えを出す」方法ができ、答えを出すまでの時間を短くする事ができるようになります。
まだまだ和音のパターンは他にもありますが、次回以降にしたいと思います。
【今回のポイント】
和音を各調で練習するといろいろな場面で役に立ちます。
例:譜読みのスピードアップ、楽典力のアップなど
毎日、少しずつ積み重ねて、楽しい音楽ライフを過ごしましょう♪♪
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