福岡県北九州市門司区の松山ピアノ教室(ソルフェージュ・音楽教室)の講師(松山益代)です。
~2楽章の勉強は大切♪~
ソナチネ、ソナタの2楽章というと、1楽章、3楽章に比べ・・・
「Larghetto」や「Adagio」などのゆったりした小節数の少ない曲が多いですよね。
下図は、ソナチネアルバムⅠの9番の2楽章の一部です。
上図を見て、
「このようなバイエル中間程度で充分弾ける曲を、いまさら練習する必要があるのか???」
・・・と思いますか?
はい、練習する必要があります。
『ゆったりとしたメロディーを「dolce(歌うように)」、「p(弱く)」でレガートに弾く』
ためには、
「16分音符をスラスラ粒(つぶ)をそろえて弾けるようにリズムをいくつも変えて練習する」
「ゆっくりマルカートやスタッカートで練習する」
のとは全く違う練習が必要です。
また、「技術的な練習のみをくり返し」ても、すぐには身につきません。
私の恩師である杢野保太郎先生は、「2楽章の勉強をとても大切に」しておられました。
「簡単な2楽章を飛ばして、すぐ3楽章を練習したい」
「どうせ練習するなら自分の好きな曲を練習したい」
という気持ちは、分からないでもありません。
しかし、
『自分の好きな曲をスラスラと弾く自由を得るため』には、
基礎となる指の練習、テンポの速い曲、ゆったりした曲、バッハの勉強、ソルフェージュの勉強
などを、バランスよく毎日少しずつコツコツ積み上げる『自由を得るための土台作り』が必要です。
「せっかく指も速く動くようになったのに、簡単な曲に逆戻りする」なんて・・・。
いいえ、
「もう一段上の技術を学ぶ1つレベルの高い練習」だと思います。
「逆戻りではない」ですよ♪♪
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