音楽の授業にJ-POPが登場するのが当たり前になった時代…
先日、「子どもにオススメのJ-POP」特集の一環として、
当教室の公式サイトをご覧にくださった
「教えて!goo」のライターさんから、
松山ピアノ教室のレッスンで使う「ママが子どもに聞かせてあげるといいJ-POP」を、現在教科書に載っている曲(「夜空ノムコウ」「負けないで」「少年時代」「いい日旅立ち 」など)以外のものから5曲選んでいただき、なぜその曲がいいのか(音感が良くなる、リズムについて学べるなど)1曲ずつ解説をお願いしたいです。
…と、ご連絡と依頼を受けましたので、こちらでも
そのまとめた内容をシェアさせていただきますね(o^^o)
ママから「子どもの教材としておススメのJ-POP」から5曲
⑤位 【地上の星】 作曲:中島みゆき
<ポイント>
⇨【拍子】
4/4拍子の曲ですが、サビの部分に入る前の小節と、コーダに入る前の2小節だけ、2/4拍子になっています。
例)
クラシックでよく知られる「ハチャトゥリアンの剣の舞」では、
4拍子から途中3拍子に変わりますが、
4拍子から3拍子への切り替えが難しい方は、
4/4拍子から2/4拍子、または6/8拍子から3/8拍子など、
半分また逆の倍の数でとらえる練習をしてみると良いと思います。
④位 【世界中の誰よりきっと】 作曲:織田哲郎
<ポイント>
⇨【音程】
サビの部の音程が1オクターブ、7度音程の所が数カ所有り、
歌の場合、楽器演奏の場合も離れた音程を採る練習になります。
隣の音程をとらえる事より、離れた音程を採るのには時間がかかる…という方にはおススメです。
③位 【夢を信じて】 作曲:徳永英明
<ポイント>
⇨【休符】
この曲は4/4拍子です。
歌い始めの小節の1拍目は四分休符、2拍目は八部休符になっており、
2拍目の半拍目から主旋律が始まります。
音符の長さに比べ、休符の長さが曖昧という方は、
休符も音符と同じようにしっかり数える練習をしていただくと良いと思います。
②位 【桜色舞うころ】 作曲:川江美奈子
<ポイント>
⇨【和音】
曲の始めは普通I度の和音(ハ長調ならばド・ミ・ソの和音)で始まることが多いのですが、この曲はⅣの和音(サブドミナント)から始まります。
※Ⅳの和音とは、音階の4番目のを根音とした和音です。
楽典の本を見ると、
サブドミナントの機能とは…
叙情感、開放感を与える…とあります。
この曲の幻想的な所は、この曲の出だしからも窺える(うかがえる)と思います。
①位 【ロビンソン】 作曲:草野正宗
<ポイント>
⇨【リズム・調】
この曲のリズムはシンコペーションになっている所が多くあります。
※シンコペーションとは、強拍、弱拍の位置を移動させる事を言います。
通常のリズムからレベルアップをされたい方にはおススメです。
次にこの曲は、嬰へ短調から平行調であるイ長調の転調を何度も繰り返します。
※平行調とは、同じ調号を持つ長調(明るい)と短調(暗い)の事です。
平行調は調号の数が同じなので、楽譜をみると同じ調に見えます。調の勉強の初心者の方は演奏しながら明るい(長調)暗い(短調)で感じ取っても良いと思います。
終わりに…
ご依頼により、現在、教科書に載っている曲
- 「夜空ノムコウ」
- 「負けないで」
「少年時代」 - 「いい日旅立ち 」
…など以外のもの…
から選曲していますが、如何でしたでしょうか?
参考にしていただければ、幸いです(*´꒳`*)
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