最初に習う短調はイ短調で良い?

理解し易い調は一人一人異なる

多くの教材で短調がはじめてでてくるのは「イ短調」です。

▼和声短音階

当教室では、
ハ長調の音階を弾くのと同時に長音階(全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音)と和音の勉強を全員にしていただいています。(※小学校入学前の小さなお子さんにも弾くと同時に理論もしっかり勉強していただきます。)
音階・和音のしくみを勉強する事で「調」の理解ができ、譜読み力もアップします。

長音の音階は1種類ですが、短調の音階は3種類あります。
多くの教材では、調合の無い「イ短調」が最初に出てきますが、調の理解し易い調は一人一人異なります。

ハ短調を学んでみる

▼和声短音階
今回は大きく2つに分け、

①調号のつく数の順番通りに進んだ方が理解し易い
(例:ハ長調→ト長調→ヘ長調→ニ長調……)

②主音のいちが変わると理解しにくい
(例:ハ長調→ニ長調→ヘ長調→ト長調……)

2種類だけではありませんが、
今回は②のパターンの方に分かりやすく主音の位置をハ長調と同じ「ハ短調」を最初に勉強してみます。

「半音上げる」…は「♯」を付けるだけではない

短調の音階には、

  1. 自然短音階(調号通り)
  2. 和声短音階(音階の7番目を半音上げる)
  3. 旋律短音階(上行形…音階の6,7番目を半音上げる、下行形…調号通り)

の3種類があります。

イ短調の場合は、調合が無いので「半音上げる=♯(シャープ)を付ける」
ですが、
ハ短調の場合は、7番目のシの音に調号♭(フラット)が付いているので、
♭(フラット)を(ナチュラル)にすると半音上がります。
※♭(フラット)は、半音下げる記号なので、(ナチュラル)を付け元の高さに戻します。

ここでのポイントは、
半音上げるは♯を付けるだけでは無い
♭を♮にするのも半音を上げる
という事です。

ソルフェージュ・譜読み力アップにつながるレッスンとは…

各長調を弾く時点で、
「音階のしくみと和音のしくみ」をしっかり勉強してあれば、
ハ短調の3種類の音階・和音はすぐに理解できます。

音階と和音を勉強してもらい、レッスンの中で私(講師)自身が
各調ごとに生徒さんのレベルに合わせ「その場」で作曲し、
ノートに書き、初見で演奏してもらいます。

このホンの2〜3分の繰り返しが
ソルフェージュ・譜読み力アップ」につながります。

 

今回は以上です^_−☆

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